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アフリカフェ 〜タンザニア ブコバ地方〜 | ||
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2004年〜2012年の記事です。内容が古くなっている場合がありますのでご注意下さい。 |
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●「アフリカフェ」のふるさと、タンザニアへ さすがに自分でタンザニアまで見に行くことができないので、「アフリカフェ」の輸入元、「株式会社バラカ」代表取締役の住谷さんにお話を聞きました。 住谷さんは、「アフリカフェ」の原料となるコーヒー豆の栽培地、タンザニアのブコバへ、何度か行ったことがあるそうです。 ビクトリア湖の西側に位置するブコバへは、海沿いの首都、ダルエスサラームから、プロペラ機で行きます。初めてブコバへ行った時は、飛行機が給油のために何度も中継地に寄り、おまけに故障もして、朝、ダルエスサラームを発ったものの、着いたのは夕方だったそうです。 |
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●ブコバのコーヒー農園 住谷さんが初めて、ブコバのコーヒー農園を訪れたとき、“コーヒーの木はどこにあるんだろう?”と思ったそうです。子供の頃に社会の授業で習ったような、だだっ広いコーヒー農園の風景とは違って、いろいろな木や作物が雑然と植えられていて、“説明してもらわないと何の畑かわからない”ような風景でした。 これは、コーヒーの木を1種類だけを栽培する商業的な方法ではなく、さまざまな作物を混植するという、昔から営々と続けられてきた、伝統的な方法で栽培されていたからでした。 本来、コーヒーの木は日陰を好むので、シャドーツリーと呼ばれるバナナなどの高い木を脇に植え、さらに、木と木の間には芋やパイナップルや薬草など、自給用の作物を、あちこちに植えます。 今でいうところのアグロフォレストリーといえるでしょう。樹木と農作物を混植し、多様な生態系を実現することによって、環境を保全しつつ、持続可能な農業を行うというものです。少々むずかしく言うと。 現代において、進んだシステムと考えられるものが、当たり前のようにブコバにはありました。 |
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● ブコバ地方 ブコバと一口に言っても、かなり広い地域を指します。実際の面積は違いますが、例えば、日本でいえば信州とか九州といったように、ある程度の広さをもった地方の名前です。 ブコバ全体での産業は、90%以上が農業だそうです。ブコバのあちこちで、換金作物のコーヒーを栽培しつつ、かつ、自分たちの食糧にもなる自給用の作物などを育てています。 コーヒーの木には、アラビカ種とロブスター種という、大きく分けて2つの品種がありますが、このブコバでは、なんと、その両品種とも自生するという、世界でもまれな、コーヒー栽培に適した土地となっています。 アフリカが植民地となる前、世界中にコーヒーが出回る前からコーヒー栽培が行われ、コーヒーにまつわる昔話も、数多く伝えられています。 また、ブコバの人たちは、とても教育熱心だそうです。そのような人たちですから、きっと、試行錯誤を繰り返しながら、良質なコーヒー豆が収穫できるよう、長い間努力されてきたことでしょう。 |
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● TANICA(タニカ)社の工場 広大なアフリカ大陸に2つだけあるインスタントコーヒー製造会社のうちの1つが、「アフリカフェ」を製造しているTANICA(タニカ)社です。タンザニアにある半官半民の工場です。 ドイツから機械と技術を導入してつくられた工場を見て、“どうして、何もしないコーヒー豆が、日本ではあんなに値段が高いのだろう?”と、工場見学をした住谷さんは素朴な疑問を抱いたとか。 たしかに日本では、手間がかかっているはずのインスタントコーヒーの方が安価なものとされていますね。 見学をした後、特別に、「アフリカフェ」の原材料となる豆を分けてもらい、家でドリップして飲んでみると、日本で飲むレギュラーコーヒーと何ら変わりなく、美味しく飲めたとのこと。 決してクズ豆を使ったりするのではなく、質の高い豆を使っていることが実感できたそうです。 |
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タンザニアをはじめ、アフリカにおいてコーヒー豆を産出する国々は、以前、安く買いたたかれながらコーヒー豆を輸出する一方で、外国産のインスタントコーヒーを高いお金を払って輸入していました。 しかし、初代タンザニア大統領であるニェレレ大統領の英断により、自国の良質な豆を使って最高レベルのインスタントコーヒーをつくろうと、TANICA(タニカ)社が1967年に発足。外国の資本が入っていない工場で、自分たちの手で、インスタントコーヒーをつくることができるようになりました。 原材料のコーヒー豆をインスタントコーヒーに加工することによって、その過程で、さまざまな仕事も発生します。運搬、テイスティング、缶詰め作業、印刷、検品などなど。雇用を作り出すことにも貢献しているのです。 しかも、コーヒーの産地の環境も破壊することなく、伝統的で持続的な農業を支えています。 タンザニアをはじめとするアフリカ東部の国々では、「アフリカフェ」が広く飲まれています。町のスーパーでは、「アフリカフェ」の缶がズラーっと陳列されている光景が見られるそうです。自分たちの手でつくった「アフリカフェ」が愛されているのでしょう。 “サファリに観光で行き、そこでコーヒーを飲んだとしたら、そのコーヒーも「アフリカフェ」に違いありません”と、住谷さんは笑っていました。 |
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コーヒーには、高品質で香り高いアラビカ種と、苦みが強いロブスター種の2種類の豆があります。 現在、「マンデリン」、「モカ」、「コロンビア」など、ほとんどの豆はアラビカ種です。ロブスター種は、主にインスタントコーヒーなどに使用されます。 ブコバでは、その両種が自生するという地の利を生かして、両種をブレンドして使うという、ぜいたくな方法で作られています。 もともと、自生するほどコーヒーに適した土地ですから、一粒一粒の豆の質が非常に高く、加工の際に、香料を使ったり、化学的な処理をするといった小細工などをしなくても、充分美味しいインスタントコーヒをつくることができます。住谷さんは、“「素」の美味しさ”と表現されていました。 それほど素晴らしい豆を産出しながら、なぜ、今までブコバという地名が知られてこなかったかというと、ブコバの豆が、中東の国であるイエメンを経由して世界へ出荷され、「モカ」として流通してきたという歴史も持つからです。(「モカ」という名前は、本来、豆の名前ではなく、豆が出荷された、往年の港の名前なのです) そこで、住谷さんは、「アフリカフェ」の風味をあえて表現すると、“「モカ」風味”だと教えてくれました。 また、「アフリカフェ」は濃いコーヒー液を粉霧し、急速に乾燥させるという、スプレードライという方式をとっているため、微粉末になっています。 したがって、水や牛乳にも溶けやすく、アイスコーヒーやアイスカフェオレもあっという間にできます。 さらに、お菓子づくりにも、とても重宝します。 わざわざ液体のコーヒーを作ってから生地に練り込む必要はなく、粉のまま混ぜるだけでOKです。コーヒー(液体)の水分量を計算に入れる必要もなく、カンタンです。そして、仕上がったお菓子は、とても香り高いものになります。 詳しい情報は、「アフリカフェ」の輸入元である、「株式会社バラカ」さんのホームページが、たいへん充実していますので、こちらもあわせてご覧下さい。 |
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● Africafe Menu (1) エスプレッソメニューのひとつに“アフォガード”というものがあるそうです。簡単にいうと、“アイスクリームのエスプレッソがけ”。 濃度を自由に調節できるアフリカフェの特長を生かし、エスプレッソのかわりにアフリカフェを使ったアフォガードはいかがでしょうか? …というアイデアを東京の吉祥寺にある素敵なcafe「moi」( http://moicafe.blog61.fc2.com/ ) これでもまだ面倒、という方、アフリカフェの粉を直接、アイスクリームの上にかけるという手もあります。 |
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● Africafe Menu (2) 蒸しパンをつくる際、アフリカフェを、粉のままパッパッと加えるだけで、コーヒー風味の蒸しパンのできあがり。 そういえば、コーヒー味のものを「モカ…」と呼んだりしますね(最近、あまり聞かなくなったような気もしますが)。そこで、「モカ蒸しパン」という名前はどうでしょうか? 作り方は、簡単。 食事時、食パンがないっ!と気がついてから作っても間に合う? ●粉もの ●水もの |
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もともと、寒天を使ったお菓子づくりはお手軽ですが、加えて、アフリカフェを使って、簡単なコーヒー味の寒天ゼリーづくりです。 今回、寒天の袋に書いてあったように、棒寒天1本に対して500ccの水で煮溶かし、そこへ、微粉末のアフリカフェを、小さじ5杯入れてみました。できあがりの色はやや薄めでした。味の面からも、もう少し多めに入れてもいいくらいでしょうか。 固まるのに多少時間がかかりますが、作業自体はどうってことありません。原材料もシンプルですので日頃のおやつによいですね。 |
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