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豆鹿(マメロク) 〜奈良の風が吹き抜ける和カフェ〜 | ||
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「豆鹿(マメロク)」は、店主の方の事情により残念ながら閉店しました。 |
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●奈良から久我山へ とある夏の日の午後、奈良生まれ、奈良育ち、という店主の方にお話を伺いました。 子どもの頃から食べることが大好きで、お店をやりたかったそうですが、数年前に奈良から東京に来る縁があったのをきっかけに、東京の杉並区、久我山でカフェを始めることになりました。 「豆鹿(マメロク)」をスタートさせるにあたり、奈良の良いところを伝えるカフェにしたいとう気持ちから、まず決めたのは、わらび餅をメニューの柱に据えること。奈良の食べものといえば、“わらび餅”と“そうめん”だそうです。 しかし、開店当初、お客さんの反応はいまひとつだったとか。 奈良では、ちょっとしたおやつに、わらび餅を手づくりして食べることも、そんなに珍しいことではありません。ただし、それはつくりたての美味しさ。カフェでメニューにのせるためには、注文があったときにいつでも提供できるという厳しい条件が加わり、工夫が必要でした。 奈良には、目標としていたお店があったといいます。そのお店は、わらび餅の味、店内の雰囲気、ともに、なんともいえず良かったそうです。そのお店は閉店になってしまったそうですが、常に「豆鹿」の目標となり、現在では、少しだけ近づけたかなといいます。 なお、久我山の地を選んだのは、閑静な住宅街が、ちょっぴり奈良を思い起こさせるから、というのも理由のひとつだとか。 |
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●ちょこっと気になるモノいろいろ 店内には、店主の方のセンスの良さが垣間見える、ちょこっと気になるモノが散りばめられています。 入口にかかっているのは、麻からつくられている奈良晒(ならざらし)。 奈良出身の作家さんのモノや、奈良の土産モノなどで、全国的には知られていないものの、素敵なモノも多いといいます。 そして次第に、カフェが、“奈良”という、ひとつのまとまりになっていきました。 |
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●からだにもこころにも心地よいメニュー お話を伺ったのは夏でしたので、夏メニューになりますが、メニューを見てみると、「自家製わらび餅(ほうじ棒茶付)」(700円)はもちろん、「自家製和三盆糖アイスクリーム」(500円)、「自家製梅ジュース、ソーダ」(500円)、「桃ジュース」(400円)、「奈良県産紅茶」(450円)、お食事の「おにぎりプレート」(900円)など、心ひきつけられる文字が並びます。 メニューの下には“マメロクでつかっているもの”というメモ書きがあり、カフェで使っている主な食材が列挙されています。 ところで、“コーヒーはないのですか”とよく聞かれるそうですが、タバコとは切り離せないものだと考えていたコーヒーは、その炒れ方まで研究したものの、お店を禁煙にするために、メニューに載せなかったとのことです。 |
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●久我山を楽しむカフェとして、 今では、すっかり久我山の地になじんできた「豆鹿」。カフェの店内に飾られているものは、お客さんが持ってきたものも多いということからも、お客さんに愛されているということがわかります。 当初は、店主ご自身と共通の感覚を持つ、同年代の限られた層のお客さんが来るのではないかと予想していたそうですが、実際にオープンすると、地元のいろいろな方が訪れ、年齢層もばらばらで、予想は見事に外れたそうです。 お話を伺っているときにも、常連だという年配の女性が、ちょっと立ち寄り、店主の方に何かおすそわけのようなものを渡したかと思うと、笑顔で出て行かれました。 また、「豆鹿」では、ときどき豆イベントも開催されていて、山野草のコケ玉教室、朝の茶がゆの会、などが催されています。これからも、カフェを通じ、いろいろな人とのつながりから、様々な豆イベントが開催されていくのではないかと楽しみです。 吉祥寺から井の頭線の急行で1駅目。久我山駅北口から小さな商店街の坂道を上り、上りきったあたりのT字の角を左折してすぐ。駅から徒歩2~3分の近さです。 陽気のよいときには、入口の扉が開け放しになり、店の奥の扉から吹き抜ける風に、奈良晒がゆれます。入口近くの席からは、わずかながらも、空の広がりを感じることができ、静かな久我山の時間を楽しみながら、奈良を味わうことができます。
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「豆鹿(マメロク)」は、店主の方の事情により残念ながら閉店しました。
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