みつばちTimes | |
みみより | |
みみよりアーカイブ | |
このサイトについて | |
Blog (みつばちプロジェクト) |
削り節をつくる 〜「本枯れ鰹節」を使って〜 (完成まで…がんばり次第) | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004年〜2012年の記事です。内容が古くなっている場合がありますのでご注意下さい。 商品の購入はこちら → 口福紀行 |
||||||||||||
●作り方(削り方) ○押し削り(基本の削り方)
|
||||||||||||
●削り方のポイント ○順目と逆目 握り方は自己流でも、順目という点だけに気をつければOK、ともいえます。 ○強引に削る ○本枯れ節は、長~くは削れません |
||||||||||||
●手づくりのお値段 ○40g:230円 一方、やはり当店扱いの削りパックが、5g×8袋で320円です。 本枯れ節を全部削ることができないにしても、本枯れ節をせっせと削った方がお得です。だいたいの比較ですが。 “てま”と“ひま”の問題は、家の中で、老若男女問わず、空いている“手”を探して解消しましょう。ただし、猫の手だけはやめておいた方が無難です。 |
||||||||||||
●削り節の利用法 ○だし 1度沸騰させて、火を止めたところに、分量の削り節を入れ(4人前で20g位)、削り節が鍋の底に沈んでから2~3分して、取り出します。あるいは、漉します。この方法が、「いちばん渋みも酸味も出ません」とのことです。 ○卓上削り器 おひたしを食べるときにシャカシャカ。 これをぜいたくと考えるか、面倒くさいと考えるか。 ヨーロッパでおろしたてのチーズを楽しむなら、日本では、削りたてのかつお節を堪能しようではありませんか。 |
||||||||||||
●かつお節の博物誌 ○雄節と雌節 腹側の方が脂が多いので、濃い味のだしが取れるのは雌節、澄んだだしが取れるのは雄節、といった特徴があります。 ○かつお節の製造工程 4.手火山式焙乾(てびやましきばいかん) 焙乾した節を「荒節」と呼びます。 5.荒節削り 6.発酵作業 7.天日干し作業 ○かつお節の工程段階におけるさまざまな製品 ・荒節 ・裸節 ・上枯節 ・本枯れ節 ○本枯れ節は伊豆で生まれた! 江戸時代、最初に活発だった流通ルートは、薩摩や土佐から大坂へ、船で送るというものでした。海を渡りますから、波しぶきをかぶり、図らずも、かつお節にカビがふきます。 そこで、まずは、1回だけカビ付けを行う、1番枯節の生産が始まります。それにともない、流通も活発になります。 時代が進むにつれ、江戸へも輸送するようになりました。薩摩や土佐からだと、大坂までよりさらに遠い距離を海上輸送することになります。 江戸の鰹節問屋は、カビがふいてしまったかつお節を、渋々受け取ったことでしょう。そして、仕方なく、船中で付いたカビをふき取って保管していたのです。 しかし、しばらくして保管してあったかつお節を見ると、またカビがふいています。そこで、またまた仕方なくカビをふき取って、販売していました。 ところが、です。何度もカビをふき取ったかつお節は、生臭さがへり、味も良くなっていることに気がついたのです! そこで、江戸の鰹節問屋は、もともとつきあいのあった伊豆に、何度もカビを付けるという新しい製法で作ってくれるよう要求しました。伊豆では、当時、土佐からかつお節の製法が伝わっていました。 明治40年代には、この伊豆節が基本となり、カビ付け、発酵、天日干しを繰り返す、本枯れ節が生まれたのでした。 ○かつお節のカビ このカビは、善玉か悪玉か? ところで、かつお節のカビ。10数種類はあるそうです。 さて、食べるときにどうするか。 かつお節の表面についているカビは、チーズの外側のカビの皮と同様に考えてよいようです。 かつお節の表面のカビも同様です。かつお節を使い始めるとき、よくしぼった清潔なぬれ布巾などで、削る表面のカビをかるくふき取るとよいでしょう。 参考にした本:「鰹節考」(山本高一、筑摩業書307、1987年) |
||||||||||||
商品の購入はこちら → 口福紀行
|
||||||||||||
▲このページのTOPへ |
Copyright©Yuji Kawasumi ALL Rights Reserved email : eshop@geolife.jp